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  • 執筆者の写真tsuchisawa

こんなお話を伺って…

「こっち来ないで!」

少し遅めに登園したAちゃん。

いつも楽しく遊んでいる仲良しの子たちに満面の笑みで「あそぼー!」って駆け寄ったところ、「こっち来ないで!」と突き放されてしまいました。みるみる笑顔が曇るAちゃんの様子に、ママのこころもとても痛かったそうです。

Aちゃんの気持ちを考えると、居たたまれない思いです。

それでも、Aちゃんには子どものことをちゃんと受け止めてくれるママがいてくれて、ほっとしました。

自分にとって大切なおとな(親や先生など)に、悲しみや混乱をわかってもらい受け止めてもらえると、子どものこころの傷は治りが早いからです。

「こっち来ないで!」と急に態度を変化させた、相手のお子さんたちは、どうだったのでしょう。この子(たち)のこころの変化に、気づきわかってくれる人がそばにいることを願います。


子どもたちは、ここ最近の周囲の大人の変化や不安・イライラ感を敏感に感じ取って、不安から自分のこころを守るために、こういう表現をするかもしれません。

おとなで言えば、八つ当たりです。傷つけることを意図しているのではないけれど、自分の中のイライラがあふれて、相手を攻撃し傷つけてしまう。

「こっちこないで!」と言い放った子ども、その子にとって、そういう言葉を発する何か、それまでに周囲から受け取ったものがあるのでしょう。

子どもたちは、身の回りのことを全身の感覚を使って受け止めています。

その場の大人の反応から、実に多くのことを吸収し、学んでいます。

これまでも、この瞬間も、これからも…。

子どもの純粋で繊細な感性に気づかされ、子どもと一緒に考えられる大人でありたいと思います。

Aちゃんは、そのとき何て言ってほしかったかな…。

相手の子は、どんな態度でAちゃんを迎え入れたら自分も安心して気持ちよく遊べたのかな…。

十分に思ってもらい、分かってもらい、安心する体験、満足できる体験を通して、子どものこころに相手の気持ちを思いやる力が育っていきます。

世の中がこういうときだからこそ、私たちは、

悲しく混乱しているAちゃんの心が安心できるような、

相手の子が強がったり当たったりすることなく安心してお友達と交われるような、

子どもたちが安心して思いっきり遊び合えるような、

そんな毎日を全力でサポートしたい!


今、おとなも子どもも大変なときですが、

この危機を一緒に乗り越え、どう乗り越えたのかに誇りをもてるような日がくるはず

と信じます。

おとなの生き様を全身の感覚を使って敏感に受け止める小さな子どもたち。

子どもに寄り添い、子どもと共に居られるおとなであり続けるためにも、

まず、おとなが少しでもゆとりをもって生活できるように、

疲れたときは、ふ~って深呼吸して、ちょっとだけでもゆとりを取り戻してくださいね。




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