こころのウンチと上手に付き合おう!
今、ウイルス感染予防のために、子どもたちが健やかに育つために欠かせない「人とかかわること」ができにくい状況が生じています。
「閉じる」「集まる」「くっついて歌ったり元気にしゃべりしたりする」という3つの密。
この3密を避ける生活の「人とかかわること=危ない」ということのしんどさが、ゆっくりと着実に、私たちのこころを追い詰めてしまうのではないかと気掛かりです。
長期戦になりそうですが、自分と周りの人たちの命を守りつつ、同時に、こころを追い詰めない過ごし方について、引き続き考えたいと思います。
こころの便秘に気をつけるといっても、体にとって便が自然で大切な働きをするように、こころにとって不安や我慢や疲労を感じることは、自然で大切な働きです。
だから、まず基本的なこととして、今の生活に「不安」を感じたり、「我慢」をしたり、「疲労」したりすることを、けっして悪いことと思わないでください。
こころのウンチたち、適度な硬さであれば、下痢や便秘にならず、しっかり役目を果たします!
不安【ふあウンチ】の役目は、慎重さを発揮させ、先を予測し準備する力を働かせること。
我慢【がまウンチ】の役目は、自己コントロール力や他者に配慮する力を働かせること。
疲労【ひろウンチ】は、適度な質や量ならば達成感や自己肯定感につながります。
えらいぞ、3ウンチーズ!
そして、【ふあウンチ】と【がまウンチ】が程よく役目を果たせば、自然にこころのバランスがとれて、【ひろウンチ】は余分に溜まらずに済みますから、ちょっと休んだり眠ったりするだけで、こころはすっきり爽やか~。
しかし、3ウンチーズが、こころに余分に溜め込まれてしまうと、何が起きるでしょう?
身体の便秘は私たちの食欲をなくしたりお腹を痛くしたりします。こころの便秘も、こころの調子を悪くさせます。そして、こころの調子が悪くなると、ほんとうは優しい子・穏やかな人が、イライラしやすくなったり、悲しくなったり、乱暴な言葉や振る舞い、投げやりな態度にさせられてしまいます。
【ふあウンチ】【がまウンチ】【ひろウンチ】の3ウンチーズがこころに溜まりすぎて、イライラしたり、困らせたり、がっかりさせられたりすることがあるかもしれません。でも、「偉いね~」「よくがんばってるね!」って、まずは、しっかりほめていいのです!!子どものことも、そして自分自身のことも。
誰かに認められる、誰かに分かってもらえたと感じることは、ユルユルと溢れ出しそうだったりズンズン溜まって固まりそうだったりする3ウンチーズが、本来の役目を果たせるように、程よくなだめ整える効果があります。特に、小さな子どもたちは、大好きなママ・パパや先生から認めてもらうと、元気もりもり勇気百倍、自分の力を一層発揮しやすくなります。
また、こころの不調は、体の調子を整える力を弱めてしまうため、結果として病気になりやすくなります。新型コロナウイルス感染予防のために頑張りすぎて、こころの便秘から、かえって体調を崩すことのないようにしたいですね。
これからも、新型コロナウイルスに負けない生活を続けるなかで、【ふあウンチ】【がまウンチ】【ひろウンチ】3ウンチーズとの上手な付き合い方や、3密状態を避けながら楽しく遊んでストレスを溜めない工夫など、一緒に考えていけたらうれしいです!!
みなさま、どうぞお元気でお過ごしくださいね。
次回は、「3つの密を避ける生活と 赤ちゃんの育ち」について考えます。
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